■ NISAとiDeCoの違いが分かる
■ 子育て世代はどっちがお得か知りたい
■ 資産運用の戦略を立てたい
NISAとiDeCoの違い
NISAとは2014年から国の制度として開始された「少額投資非課税制度」のことです。通常、投資で得られた分配金や売却益などの利益には20.315%の税金が課せられますが、NISA口座では通常かかってくる税金が一切かかりません。
一方で、iDeCoとは「個人型確定拠出年金」のことで、将来に向けて毎月掛け金を掛け、自分で年金を作る制度です。こちらもNISA同様に運用益が非課税となります。
NISAとiDeCoは似ているようで全然違う制度ですので、両者の違いを以下のとおりまとめてみました。税制優遇という観点で比較した場合、iDeCoは掛け金の拠出時、受取時にぞれぞれ税制優遇があるのに対し、NISAは運用期間中の利益のみ非課税になります。一方で、iDeCoが原則60歳までしか引き出せないのに対し、NISAは運用しているお金をいつでも引き出すことができます。


iDeCoは現金化できるのは60歳以上なんだね



そうだね!ただし、所得控除にもなるというメリットもあるんだよ!
我が家の考え
主に教育費を貯めなければいけない子育て世代はNISAの方がオススメです。理由はNISAの方が柔軟性が高いからです。前述のとおり、iDeCoは原則60歳までしか引き出せませんが、NISAであればいつでも引き出すことが可能です。
子育て世代であれば、子どもの学費や養育費など突発的にお金が必要になるケースも少なくありません。NISAで長期積立運用をしながら必要に応じて一部引き出すなど、柔軟な対応が可能です。



我が家もNISAしかしていないよ!



iDeCoがダメというよりもNISAだけで十分というのが正直なところかな!
NISAのメリット
①効率的に資産形成が可能に!
②売却して空いた枠を再利用できる
① 効率的に資産形成が可能に!
上記のとおり旧NISAと比べて年間投資枠や非課税保有限度額の増額によってより効率的に資産形成することが可能になりました。長期的な投資において、投資額が拡大するほど節税の効果は大きくなります。
また、非課税保有期間が無制限となったので、これまで以上に長期的な資産運用も可能です。一般的に、運用期間が長期になればなるほど運用成績が平準化されてトータルリターンが安定しますので、長期的に資産を増やしたい方によって相性抜群です。



貯金だけではインフレに負けるし、利率が低いのでお金が増えていくこともないよね・・



リスク分散を図るうえでも新NISAの活用はオススメだよ!
② 売却して空いた枠を再度利用できる
新NISAでは売却して空いた非課税保有限度額を翌年度以降に再利用できます。旧NISAでも好きなタイミングで売却し、現金化できましたが、使用した投資枠の再利用はできませんでした。そのため、売却に躊躇した人も少なくないと思います。
新NISAでは非課税保有限度額の1,800万円の範囲内で取り崩した投資枠を再利用できます。特に子育て世帯はマイホームやマイカー、教育費など、ある程度まとまった現金が必要になるシーンも多く、現金化しても非課税投資枠が復活する新NISAは使い勝手がよいでしょう。



旧NISAでは枠の再利用ができなかったので少し残念だったわ



枠を再利用することで運用の幅が格段に広がるよね!
iDeCoのメリット
①積立期間は税金が安くなる
②運用益が非課税になる
①積立期間は税金が安くなる
iDeCoで支払った毎月の掛け金は、全額が所得控除の対象です。年末調整や確定申告を行い、所得税や住民税の課税対象となる所得から1年分のiDeCoの掛け金を控除することで、所得税や住民税の負担を減らすことができます。
例えば、会社員で年収500万円、iDeCoの掛け金が毎月23,000円の条件で試算すると、12月の年末調整で27,600円分の所得税が戻り、また、翌年度の住民税が27,600 円減税されます。すなわち、所得税と住民税を合わせて年間約55,000円の軽減効果があるということになります。



税金が安くなるのは大きなメリットよね!



そうだね!これはNISAにはないメリットだね!
②運用益が非課税になる
通常、投資で得られた分配金や売却益などの利益には20.315%の税金が課せられますが、iDeCoではNISA口座同様に、通常かかってくる税金が一切かかりません。ですので、NISA同様に効率的に老後資金などを確保することが可能となります。
iDeCoの掛け金は月5,000円から1,000円単位で設定できますので、NISA程の自由度はありませんが、投資初心者にとっても現在の生活を圧迫しない範囲で積み立てを始めることができます。



これはNISAもiDeCoもどちらも似たようなメリットってことね!



両者とも少額から始めるのがポイントだよ!
NISAをオススメする人
①教育費を貯める子育て世代
②投資初心者の人
③配当や株主優待がほしい人
①教育費を貯める子育て世代
上記でも述べましたが、子育て世代はNISAがオススメです。子育て世代であれば、子どもの学費や養育費など突発的にお金が必要になるケースも少なくありません。NISAで長期積立運用をしながら必要に応じて一部引き出すなど、柔軟な対応が可能です。



子育て世代はNISAをしない理由がないわ



我が家は、現金+NISA +学資保険の3本柱だよ!
②投資初心者の人
NISAは投資初心者の方にもオススメです。投資を行ったことがない人は、投資に対して「ハードルが高い」というメージを持つかもしれません。しかし、NISAでは100円から積立投資が可能なので、ハードルがとっても低いです。また、「つみたて投資枠」では金融庁が厳選した一定の投資信託に限られていますので、安心して選ぶことが可能です。



迷ったら「全世界株式(オール・カントリー)」がオススメよ



投資にリスクはつきものだけど、ある程度安心して選ぶことができるよね!
③配当や株主優待がほしい人
NISAは配当や株主優待がほしい人にもオススメです。「成長投資枠」では、個別株やETFなども購入できますので、配当目的や株主優待目的でNISAを利用することも可能です。



我が家も高配当株をたくさん持っているよ!



配当金で生活費の足しにしているよね♫
iDeCoをオススメする人
①老後資金を準備したい人
②税制優遇を利用したい人
①老後資金を準備したい人
iDeCoは老後資金を準備したい人にオススメです。iDeCoは原則60歳まで引き出すことができませんので、強制的に貯めることが可能です。貯金が苦手な人やすぐに引き出してしまう人にとっては、強制力があるiDeCoは老後資金を確保する手段の一つとして有効です。



私の周りでも老後資金ようにiDeCoをしている人が多いわ



iDeCo=老後資金の備えという認識が強いよね!
②税制優遇を利用したい人
iDeCoは税制優遇を利用したい人にもオススメです。上記でも述べたように、iDeCoで支払った毎月の掛け金は、全額が所得控除の対象です。年末調整や確定申告を行い、所得税や住民税の課税対象となる所得から1年分のiDeCoの掛け金を控除することで、所得税や住民税の負担を減らすことができます。



税負担が減るのはありがたいよね



ただし、住宅ローン減税や生命保険料控除など、他の減税・控除との兼ね合いにも注意してね!
まとめ
どうでしたか?NISAとiDeCoの違いを理解できましたか?
iDeCoは税制優遇のメリットがある反面、原則60歳まで引き出しができません。また、NISAはいつでも引き出せる反面、iDeCoほどの税制優遇はありません。両者の違いをしっかりと理解して、教育費はNISA、老後資金はiDeCoなど、ぞれぞれの運用の目的に応じて制度を上手に使い分けることが大切です。ぜひ参考にしてみてください。
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