■ 子どもの保険の種類が分かる
■ 子どもの保険が必要か否か分かる
■ 加入のポイントを知りたい
子どもの保険に加入する目的
・子どもの教育費を貯めるため
・病気やケガなど万が一に備えるため
子どもの教育費を貯めるため
まずは、子どもの教育費を貯める目的です。子どもが高校や大学に進学した時にかかる教育資金を蓄えるために、保険に加入する人は多くいます。
例えば、学資保険に加入すると、月々の保険料を払い込むことで、子どもが一定の年齢に達した場合にお祝い金や給付金を受け取ることができます。また、学資保険の多くは、保険期間中に契約者である親に万が一のことがあった場合、以降の保険料を払い込みが全額免除されるということも大きな特徴です。保険料の払い込みが免除がされたあとは、子どもは予定通りのタイミングで保険金や祝い金を受け取れます。

教育費の確保は子育て世代にとって非常に大切だからね!



どういう戦略で教育費を貯めていくかしっかり考えておく必要があるよ!


病気やケガなど万が一に備えるため
2点目は病気やケガなど万が一に備える目的です。日本では公的医療保険制度が導入されているので、基本的には自己負担は医療費の1〜3割となっています。一方で、公的医療保険でカバーできるのは実際の診療でかかった子どもの医療費のみで、付添の親にかかる交通費などの諸費用に関しては給付の対象外です。
例えば、子どもが病気で入院をした場合、個室・少人数部屋を希望した時の差額ベッド代や病院内での飲食費、生活必需品の購入費用など様々な費用がかかってきます。そこで、病気やケガで入院・手術をしたときに給付金を受け取れる保障を付けることで、医療費の支払いに備えることが可能となります。



入院となるとそれに伴う様々な費用がかかってくるからね〜
我が家の考え
子どもの保険の加入の有無は各家庭の資産状況や考え方によって異なります。ですので正解はありませんが、まずは、子どもの保険のメリット・デメリットをしっかりと理解したうえで、公的医療保険や地方自治体の助成制度を把握しましょう。
その上で、公的医療でどうしても補いきれないケースがある場合や保障が必要になるリスクに直面する可能性の大小をしっかり踏まえたうえで、ご自身の家庭の状況に当てはめてどうしても必要があると思えば加入すればよいと考えます。それ以外の家庭は必要性は低いです。





我が家はまだ子どもが小さいので現時点で保険には入っていないよ!



今後、長男が小学生になったら個人賠償責任保険は加入しようと思っているよ!


子どもの保険の種類
①学資保険
②医療保険
③損害保険
④個人賠償責任保険
①学資保険
学資保険とは、子どもの教育資金の準備を目的とした貯蓄型の保険です。その特徴として、子どもが契約時に定めた年齢になると満期保険金を受け取ることができる一方で、契約者である親に万が一のことがあった場合には、保険料の払い込みが全額免除されます。
一方で、学資保険は返戻率がよくありません。近年は100〜105%の商品が一般的となっており、NISAなどの投資信託と比べても利回りが劣る印象は否定できません。もちろん学資保険は保険ですので、投資信託と単純な比較はできないかもしれませんが、リターンだけを気にする人にとってはメリットが大きいとは言えません。
また、学資保険に加入するタイミングは、子どもが生まれてすぐがオススメです。教育資金を貯蓄するという保険の性質を考えても早めに入る方が毎月の保険料の負担を軽くでき、返戻率も高くなります。
学資保険については以下で詳しく紹介していますので参考にしてください。


②医療保険
医療保険とは、子どもが病気やケガで入院・手術した際に給付金を受け取れる保険です。通常の医療費は公的医療保険が適用されますが、差額ベット代や先進医療費、自由診療代、入院時の交通費等は公的医療保険ではカバーできません。そのため、これらの費用を補うために、子どもを医療保険に加入させるパターンが一般的です。
一方で、そもそも子どもの入院率や外来率が低く、平均の入院期間も短いため、払った保険料が無駄に感じるケースも少なくありません。さらに、都道府県や市町村では、子どもの医療費に対して独自に様々な助成が行われているため、医療保険を必要とするケースが多くはないというのも考慮する必要があります。



私たちの住んでいる地域でも子どもの医療費は月500円と決まっているよ!



自治体によっては完全無料のところもあるし、地域差があるのが現状だね!
③損害保険
損害保険とは、子どもがケガや事故に遭った場合に、入院費や手術費等を受けられる保険です。損害保険の保障が適用されるのは、急激・偶然・外来の3項目を満たした事故やケガに限定されており、病歴や健康状態を告知することなく加入できることが特徴です。そのため、子どもがスポーツやアウトドアなど、ケガをしやすい環境にいるケースが多い場合に検討したい保険と言えます。
また、損害保険に入るタイミングは、子どもが幼稚園に入る頃やスポーツ等の習い事を始める頃がオススメです。



外で活発に遊ぶようになる前に加入すれば、もしもの事故に備えられるよね!


④個人賠償責任保険
個人賠償責任保険は、モノを壊してしまったり、相手にケガを負わせてしまったりなど、賠償責任が発生した場合の費用を補うための保険です。買い物や自転車の運転など、日常生活で起こりうる事故が保障対象です。
例えば、子供が遊んでいて家のガラスを割ってしまった、自転車を運転中に相手とぶつかってケガをさせてしまった場合などが考えられます。子どもが起こした事故とはいえ、場合によっては数千万円以上の損害賠償が発生した事例も存在しています。
また、個人賠償責任保険は、自動車保険や火災保険など、他の保険の特約として付帯できる場合も多いので、万が一のケースに備えて事前に加入を検討しておくとよいです。
個人賠償責任保険に入るタイミングは、子どもが小学校へ入る頃がオススメです。子どもが小学生くらいになると自転車の接触事故や遊んでいるときの対物事故などが想定されますので、その時期にしっかりと備えることができます。



活発な子ほど必要な保険ってことね!自転車事故の損害賠償は多額になるケースも多いからね



とある年は自転車事故のうち約4割が未成年だったみたいよ
子どもの保険を選ぶ際のポイント
①保険料
②保険期間
③保険金額
①保険料
保障内容を手厚くすると保険料が上がっていくので、現在の家庭の収支状況を踏まえた上で、絶対に無理をしないようにしてください。特に学資保険の場合は、年払いかつ払い込み期間を短くしたほうが、利回りは少し高くなりますが、その分、保険料の負担は重くなります。保障内容と保険料のバランスを考えることが大切です。



生活費を圧迫してまで保険料を支払わないように注意しないとね!
②保険期間
一般的に「定期型」と「終身型」がありますが、「定期型」は契約時の保険料が低めに設定されていますが、保険期間の満了時に更新するたびに保険料が上がっていきます。また、「終身型」は定期型よりも契約時の保険料は高いことが多いですが、途中で金額が増えることはありません。



目的に合った保険期間を設定することが大切だね!
③保険金額
保険金額が大きいほど、その分月々の保険料負担も重くなる傾向があります。上記でもお伝えしているとおり、子どもが小さいうちは、各自治体の医療費助成制度を利用できるケースが一般的ですので、子どもにそこまで大きな保障が必要ないケースが多いと思います。その点もしっかりと踏まえて保険金額を決めるのがよいです。



いくらの保障が必要なのかしっかりと見極めることが大切ね
まとめ
どうでしたか?子どもの保険の必要性や加入タイミングが分かりましたか?
上記でもお伝えしたとおり、子どもの保険の加入の有無は各家庭の資産状況や考え方によって異なります。ですので正解はありませんが、まずは、子どもの保険のメリット・デメリットをしっかりと理解したうえで、公的医療保険や地方自治体の助成制度を把握しましょう。
その上で、公的医療でどうしても補いきれないケースがある場合や保障が必要になるリスクに直面する可能性の大小をしっかり踏まえたうえで、ご自身の家庭の状況に当てはめてどうしても必要があると思えば加入すればよいと考えます。子育て世代の皆さんはぜひ参考にしてみてください。
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