■ 子どもの教育費がいくらかかるか分かる
■ 教育費を効率良く貯める方法を知りたい
■ 貯金、NISA、保険でリスク分散を図れる
教育費はどうやって貯める?

みんなは教育費をどうやって貯める予定?



現金?学資保険?NISA?
どれかな?
教育費を貯める方法として、現金貯金や学資保険、NISAなど様々な方法があるため、どうやって貯めようか迷っている子育て世代も多いかもしれません。今回は、誰でも簡単に実践できる「教育費を効率良く貯める秘訣」について紹介していきます。


ポイントを踏まえて貯めていく
教育費は無計画に貯めていっても効率良く貯まりません。それどころか、必要な時期に必要な金額が貯まらないというリスクすらあります。実は、確実かつ効率良く貯めるにはポイントを踏まえて貯めていくことが大切です。具体的な手順は以下で述べていきますので、教育費の貯め方に悩んでいる子育て世代はしっかりと確認していきましょう。





何となくではダメなんだね・・



そうだよ!児童手当もしっかりと計画的に使っていかないと!
教育費を貯める3つのステップ
1 目標金額を決める
2 貯める期間を明確にする
3 貯まる仕組みを作る
ステップ1:目標金額を決める


まずは、子ども1人あたりの目標金額を決めます。その際、
- 全て国公立で想定するのか
- 国公立及び私立で想定するのか
- 全て私立で想定するのか
を事前に夫婦で決めておくと良いでしょう。もちろん、目標金額を設定する際の想定ですのでだいたいで構いません。
ちなみに、幼稚園から大学までの教育費をまとめると、以下の表のとおり国公立で約820万円、私立で約2,237万円となります。ですので、これらを踏まえると、
- 全て国公立を想定すると約1,000万円
- 国公立及び私立を想定すると約1,500万円
- 全て私立を想定すると約2,000万円
を一つの目安にすると良いでしょう。
区 分 | 国公立 | 私 立 |
幼稚園 | 約50万円 | 約93万円 |
小学校 | 約211万円 | 約1,000万円 |
中学校 | 約162万円 | 約431万円 |
高校 | 約154万円 | 約316万円 |
大学 | 約243万円 | 約397万円 |
合計 | 約820万円 | 約2,237万円 |


ステップ2:貯める期間を明確にする


続いて、教育費を貯める期間を明確にします。各ライフステージ毎にかかる費用や貯めやすさは異なってきますので、一つの目安として「大学進学までに約500万円以上」とするとよいでしょう。
また、中学生までが教育費の「貯めどき」です。高校生以上になると学費や塾代等が増大するため、比較的教育費の負担が少ない小・中学生までに貯めるのが効率的な方法というわけです。



子どもが小さいうちに・・というのはそういう意味なんだね!



期間を明確にすることで毎年いくら必要か逆算できるようになるよ!
ステップ3:貯まる仕組みを作る


最後に、貯まる仕組みを作りましょう。現金貯金で貯めるのか、NISAを活用するのか、方法はいくつかありますが、複数の手法を組み合わせるのがオススメです。「現金貯金」+「NISA」など、複数の手法を組み合わせることで、リスク分散を図ることができ、いざというときに臨機応変に対応することができます。
特に、児童手当は有効に活用しましょう。子どもの誕生から中学校卒業まで、支給される自動手当の総額は、1人あたり約200万円です(生まれた月や生まれた順番によって多少変動あり)。これは大学までの教育費の1/3から1/4程度に該当しますので、中長期的にみれば子どもの将来の教育費の大きな足しになります。





児童手当の使い道は別の記事でも紹介しているので参考にしてみてね!




また、収入のうち、貯金にまわす金額の割合というのも決めておきましょう。上で紹介している割合は、家計の黄金比率と言って、アメリカの上院議員エリザベス・ウォーレン氏が提唱した貯蓄法です。近年、海外ではポピュラーなものになっています。生活必需品を50%に収め、残りの30%を贅沢費、20%を貯金に回すことで黒字化できるといった貯蓄法です。贅沢費が30%ありつつも、20%分はしっかりと貯金に回すことで、自分たちの生活を楽しみながら無理なく貯蓄できるというルールです。





これは聞いたことがなかったわ!



黄金比率を知っているのといないのでは家計管理のしやすさが全然違うよ!


教育費を貯める我が家のハイブリッド戦略
子どもの希望する進路によって教育費に多少の差は出てきますが、仮に大学まで国公立で進学すると約800〜1,000万円程度は確実に必要になってきます。
1000万円を貯金や保険だけで貯めようと思うとなかなか大変ですよね。ましてや子供が2人以上となるとさらに大変。そこでわが家は18歳までに子ども1人あたり1,000万を目標に、「貯金」「投資」「保険」の3本柱で教育費を貯めています。名付けて「教育費のハイブリッド戦略」です!
ハイブリッド戦略が必要な理由
理由は単純で「一つの手法ではリスクが大きい」からです。例えば、現金貯金のみの場合では、将来的に物価が上がった場合(インフレの場合)に対応できなかったり、学資保険のみの場合では、現金が必要な際にお金を途中で引き出すことができなかったり。また、NISAだけの場合では、支払期限がある場合、万が一暴落していた場合にはすぐに対応できないことも考えられます。制度的にも未来永久非課税が続く保証はどこにもありません。つまり、複数の手法で教育費を貯めることでリスク分散を図っているということです。



資産をいくつかに分散させることで、不測の事態など、様々な事態に対応することが可能になるよ!


現金貯金:約200万円
まずは現金貯金です。児童手当のうち約100万円、お祝い金や定期的な貯金等で約100万円、合わせて約200万円をあおぞら銀行BANK支店で貯めています。あおぞら銀行BANK支店は、普通預金金利0.2%、入出金はゆうちょ銀行ATMで無料、目的別口座で管理可能など、子育て世帯にとってメリット多数!



あおぞら銀行BANK支店はメリットが多くて子育て世帯にとってもオススメだよ!
ジュニアNISA・新NISA:約600万円
2つ目はジュニアNISAです。我が家は長男が3歳、次男が0歳からそれぞれジュニアNISAを活用しています。子ども1人あたり年間80万円まで投資できるジュニアNISAですが、我が家では2022年は60万円、2023年は40万円の1人あたり計100万円を運用しています。
購入銘柄はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)です。これ1本で全世界株式に簡単に分散投資できるうえ、信託報酬も圧倒的に低く、投資家たちからも高い支持を得ており安定感抜群です。投資初心者や何を買おうか迷っている人にもオススメできる銘柄です。
このまま元本100万円を年利5%で18年間運用すると約240万円になる見込みです。


また、2025年からスタートした新NISAも活用しています。新NISAでは「積立投資枠」と「成長投資枠」の2種類の枠がありますが、それぞれの枠ごとに管理することが可能ですので、「積立投資枠」を親用に、「成長投資枠」を子ども用に活用しています。「成長投資枠」で毎月1万円積立していき、年利5%で18年間運用すると約345万円になる見込みです。





ジュニアNISAに間に合わなかった人も新NISAを利用すれば、教育資金を貯めることが可能だよ!
学資保険:約200万円
最後に学資保険です。SNS界隈では不要論も強い学資保険ですが、我が家は学資保険も活用しています。学資保険の強みは何と言っても「親に万が一のことがあった際に保険料の支払いが免除される」こと。
親が万が一死亡した場合や高度障害状態になった場合は、その後の保険料は払込免除され、予定通りに学資金・満期保険金を満額受け取ることが可能です。もちろん、返戻率や途中解約による元本割れ等のデメリットもしっかり理解したうえで、「万が一の安心かつリスク分散のため」との考えから我が家では学資保険も活用しています。



学資保険=不要と安易に結論付けるのではなく、自分たちの家庭に合った方法で貯めていくことが大切だね!
まとめ
どうでしたか?「教育費を効率良く貯める秘訣」について理解できましたか?この3つのステップを実践するだけで、効率良く教育費を貯めることが可能です。
子どもの将来の進路はわかりませんが、本人の夢や目標をどこまで叶えてあげられるかは親の計画や行動にかかっていると言っても過言ではありません。「子どものやりたい」を叶えてあげるため、早いうちからしっかりと教育費を準備していきましょう!
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