■ 児童手当の総額がいくらもらえるか知りたい
■ 月別でどれくらい支給額に差があるか分かる
■ 児童手当を有効活用できる
拡充後の児童手当をおさらい
2024年10月から児童手当が拡充されました。拡充後の児童手当の内容については、以下記事で詳しく説明していますが、簡単におさらいします。拡充後は、支給対象が高校生まで拡大されたうえ、第3子以降は月3万円に増額されました。また、所得制限がなくなり、支給回数も年6回に増加されています。
児童の年齢 | 児童手当の額(1人あたり月額) |
3年未満 | 一律15,000円 (第3子以降は30,000円) |
3歳以上小学校修了前 | 10,000円 (第3子以降は30,000円) |
中学生 | 一律10,000円 (第3子以降は30,000円) |
高校生 | 一律10,000円 (第3子以降は30,000円) |


子育て世帯にとってはありがたい拡充だったよね!



特に第3子は大幅に額が増えたので、従前よりも総額が大幅に増えているんだよ!
総額いくら貰える?
1 拡充後の総額は233万〜681万円
拡充後の児童手当の総額は以下のとおりです。子どもの生まれ月や子どもの人数によって、支給額は異なっています。4月生まれの場合は、18歳になった年度の年度末まで自治体から児童手当が支給されますので、3月生まれよりも支給額が多くなるということです。支給額が最も多くなる4月生まれの場合、総額で1・2人目は244万5千円、3人目は681万円となる一方で、支給総額が最も少なくなる3月生まれの場合、総額で1・2人目は233万5千円、3人目は648万円となります。
生まれ月 | 支給総額(1・2人目) | 支給総額(3人目) |
4月 | 244万5千円 | 681万円 |
5月 | 243万5千円 | 678万円 |
6月 | 242万5千円 | 675万円 |
7月 | 241万5千円 | 672万円 |
8月 | 240万5千円 | 669万円 |
9月 | 239万5千円 | 666万円 |
10月 | 238万5千円 | 663万円 |
11月 | 237万5千円 | 660万円 |
12月 | 236万5千円 | 657万円 |
1月 | 235万5千円 | 654万円 |
2月 | 234万5千円 | 651万円 |
3月 | 233万5千円 | 648万円 |



こうやってみるといくら貰えるかよく分かるよね〜



月別でいくら支給されるかしっかりと把握しておくことが大切だよね!
2 拡充後は子どもの人数により36万〜413万円増える
拡充前の児童手当と比較すると、第1・2子の場合、総額で36万円(1万円×36ヶ月)増え、第3子の場合、約413万増えることになります。特に第3子は、3歳から高校生になるまで月3万円に増額されましたので、大幅な支給額の増になっています。どうですか?月別・人数別の支給額のイメージができましたか?



以前に比べて第3子は400万円以上増えるとか、びっくりよね!



ただ、これだけで3人目を産もうと思うかというとそれはまた別問題だよね・・
児童手当の使い道オススメ
内閣府の「児童手当等の使徒に関する意識調査」によると、児童手当の使い道で最も多かったのは、「子どもの将来のための貯蓄・保険料」で57.9%、次いで「子どもの教育費等」の27.5%でした。今回は、公務員FPパパと元銀行員ママの我が家がオススメする使い道を紹介していきます。



ここからは児童手当の使い道を紹介していくよ!
1 子どもの将来のために貯金する
2 子どもの将来のために資産運用する
3 「今」必要な教育費として使う
1 子どもの将来のために貯金する
一つ目の使い道は、「子どもの将来のための貯金」です。子どもが入学や進学する際には、教材や制服代、部活動など突発的にお金が必要になるケースも少なくありません。そのようなときに、手元にある程度まとまったお金があると心配する必要はありません。
また、幼稚園から大学まで国公立の場合は約820万円ほどかかると言われているので、将来の教育費として早い段階から準備しておくことも非常に大切です。



貯金する際は金利の高い銀行を選ぶことがポイントだよ!



オススメは楽天銀行かあおぞら銀行bank支店ね
2 子どもの将来のために資産運用する
二つ目の使い道は、「新NISA」です。今まではジュニアNISAがありましたが、令和5年に廃止されましたので、親名義での新NISAを利用することがオススメです。新NISAを利用するメリットは主に「効率よく資産運用することで教育資金を増やすことができる」ことです。
子育て世帯にとって、仕事や家庭にほとんどの時間を割く必要があるため、投資に十分な時間を割くことはできない方がほとんどだと思います。そこで、新NISAで一度つみたて投資の設定をしてしまえば、以降は自動で証券会社が毎月一定額を積み立ててくれます。毎月同じ金額で同じ投資信託を長期間コツコツ積み立てることで、リスク分散を図りながら非課税枠を利用して効率よく資金を増やすことが可能です。



投資って聞くと怖いイメージがあるけど、NISAならメリットも多くて安心して始められそうね!



教育費に充てる場合は、子どもが今何歳で、今後何歳ごろまで運用できるのか一度シミュレーションしてみることが大切だよ!
3 「今」必要な教育費として使う
三つ目の使い道は、「教育費として使う」です。児童手当をもらっている間、手当に頼ることなく子育てができれば確かに理想的ですが、各家庭それぞれ事情があり、難しいケースも出てくると思います。そのような場合は、「大学に一番お金がかかるから」と無理に貯金ばかりせずに、「今」のタイミングに費やすのも決して悪い選択ではありません。
なぜなら、子どものやりたいことを叶えてあげられないといった状況を招くことが最悪のケースであり、「今」のタイミングでお金を費やすことで、子どものやりたいをさせてあげられるのであれば、子どもによっても親にとっても良いことだと思います。ただし、必要以上に使用するという使い方だけは決してしないようにしてください。



子どものやりたいことは成長とともに意外と出てくるからね〜



例えば、習い事などそのタイミングで急遽まとまったお金が必要になった場合はこのケースにあたるね!
まとめ
どうでしたか?今回は、拡充後の児童手当の支給額について紹介しました。
第1・2子の児童手当は全て貯金しても大学までの教育費を全て賄うことはできません。しかし、言い換えれば、大学までの教育費の1/3から1/4程度は児童手当だけで準備することができます。このように、児童手当は毎月の手当としてみればあまり多い金額ではありませんが、中長期的にみれば子どもの将来の教育費の大きな足しになります。児童手当の拡充内容をしっかりと知っておくことで、適切に活用することが可能です。ぜひ参考にしてみてください。
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