■ 子育て世代の積立額を知りたい
■ 新NISAの積立のポイントが分かる
■ 月いくらがベストか分かる
新NISAは月いくらまで積立できる?
「つみたて投資枠」の上限は月10万円
「つみたて投資枠」は、これまでの「つみたてNISA」を引き継いだ投資枠です。積立で定期的に投資を行う方式で、年間投資枠は120万円、月々の上限は10万円です。購入できる商品は、信託報酬が一定以下の長期・積立・分散投資に適した投資信託のみとなります。そのため、NISAをやったことのない投資初心者でも気軽に始めることができます。
「成長投資枠」の上限は年240万円
「成長投資枠」は、これまでの「一般NISA」を引き継いだ投資枠です。つみたて投資枠と同様に、積み立てで購入することも可能ですが、一括して購入することもできます。年間投資枠は240万円で月々の上限はありません。つみたて投資枠で扱っている投資信託に加えて、一定の条件を満たした株式やETFなどつみたて投資枠よりも幅広い商品に投資することができます。
子育て世代は決して無理をしない!
子育て世代は決して無理をして積み立てしてはいけません。何故なら子育て世代は、子どもの養育費や教育費など、想定外に出費がかさむことも想定されるためです。まずは、無理のない範囲で積立金額を決めて、様子を見ながら徐々に増やしていくのが良いでしょう。
我が家も月5千→1万→3万→5万→6万というように徐々に増やしていったよ!
あくまで自分たちのペースで、周りと比べないことが大切だよ!
新NISAの毎月の積立額は平均約6万円
実際にみなさんは毎月どのくらいNISAにお金を投資しているのでしょうか。家計診断・相談サービス「オカネコ」が行った新NISAの利用意向に関するアンケート調査によると、新NISAの毎月の積立額は平均60,689円となっています。
ただし、本調査は平均値であり、月に10万円以上積立しているなど投資額が大きい人に引っ張られる傾向があるため、あくまで参考程度として捉えてください。
平均6万円と聞くとそんなに!って感じよね
私たちの周りは月3〜5万円が多い印象かな
資産運用でお金を増やす3つの要素
資産運用でお金を増やす3つの要素は、以下の3つです。
- 積立金額
- 投資期間
- 運用利回り
1の積立金額は、唯一自分の力で増やせる要素です。月5千円積み立てするのか、5万円積み立てするのかなど、金額の大小でお金が増えるスピードが異なってきます。金額が大きければ大きいほど、増えるスピードも当然早くなります。
また、2の投資期間は、「複利」と関係してきます。複利とは、元本についた利益を次の投資にも組み入れて運用し、どんどん雪だるま式に元本を増やす運用方法のことです。投資期間が長ければ長いほど、複利の恩恵を受けることができます。
最後に、運用利回りですが、これは年何%で運用できたかを表す数値です。一般的に運用利回りが大きいほど、リターンも大きくなります。ただし、運用利回りは自分ではコントロールできませんので、平均的な数字あるいは安全側でシミュレーションしておくことが大切です。
積立額を決めるポイント
1 生活防衛費はしっかり確保
2 収入の2〜3割を一つの目安
3 目標金額と運用年数から考える
生活防衛費はしっかり確保!
投資を始める前に、まずは生活防衛費をしっかりと確保することが大切です。生活防衛費とは、万が一の病気やケガまたは失業など思わぬアクシデントにより収入が減った時に、当面の生活を維持するために備えておくお金のことです。
生活防衛費がないと、不測の事態が起きたときに対応できず、生活に困ってしまいます。生活防衛費の目安は家族構成や職業によっても異なりますが、概ね以下を目安にするとよいでしょう。その上で、自身の家族構成や職業等を踏まえ、見合った金額を計算し、しっかりと生活防衛費を確保しておく必要があります。そうすることで、安心して積立投資を始めることができます。
家族構成 | 生活防衛費 |
一人暮らし | 生活費の3〜6か月 |
二人暮らし | 生活費の6か月 |
子育て世帯(会社員) | 生活費の6か月〜1年 |
子育て世帯(個人事業主など) | 生活費の1〜2年 |
収入の2〜3割を一つの目安!
毎月の生活が苦しくなるくらい無理をして投資をする必要は全くありません。まずは、手取りの2〜3割を一つの目安に毎月の積立投資額を決めるのがよいでしょう。収入が少なく毎月のやりくりに苦労している場合は手取りの2割、そこそこの収入がある場合は手取りの3割など、自分の収支の状況に応じて判断するのが良いでしょう。
手取り金額 | 毎月の積立金額の目安 (手取りの2割) | 毎月の積立金額の目安 (手取りの3割) |
15万円 | 3万円 | 4.5万円 |
20万円 | 4万円 | 6万円 |
25万円 | 5万円 | 7.5万円 |
30万円 | 6万円 | 9万円 |
35万円 | 7万円 | 10.5万円 |
40万円 | 8万円 | 12万円 |
45万円 | 9万円 | 13.5万円 |
目標金額と運用年数から考える!
生活防衛費を確保し、収入の2〜3割の目安をしっかり理解した後は、目標金額と運用できる年数から月々の積立額を考えてみましょう。具体的なシミュレーションは以下に示しますが、自分に必要な積立額をより具体的にイメージすることが可能です。
シミュレーション
毎月1万円積立した場合
毎月1万円積み立てした場合は、10〜15年運用で、合計(元本+運用益)が154〜264万円と教育資金の一部としての活用が想定されます。また、25〜30年運用で、合計(元本+運用益)が585〜815万円と老後資金の一部としての活用が想定されます。
教育資金、老後資金ともにこれだけでは少し不十分ね
貯金等と組み合わせて活用する方法が想定されるね!
毎月2万円積立した場合
毎月2万円積み立てした場合は、10〜15年運用で、合計(元本+運用益)が308〜529万円と教育資金の一部としての活用が想定されます。また、25〜30年運用で、合計(元本+運用益)が1,171〜1,630万円と老後資金の一部としての活用が想定されます。
月2万円の場合は、月1万円と比べて運用益も
2倍になるね!
月2万円なら生活費をうまくやりくりすれば何とか捻出できそうかな!?
毎月3万円積立した場合
毎月3万円積み立てした場合は、10〜15年運用で、合計(元本+運用益)が463〜794万円と教育資金としての活用が想定されます。また、25〜30年運用で、合計(元本+運用益)が1,757〜2,446万円と老後資金としての活用が想定されます。
月3万円の場合、教育資金としてもある程度まとまったお金になるね!
大学資金としてそのまま活用できそうだね!
毎月5万円積立した場合
毎月5万円積み立てした場合は、10〜15年運用で、合計(元本+運用益)が771〜1,324万円と教育資金としての活用が想定されます。また、25〜30年運用で、合計(元本+運用益)が2,928〜4,076万円と老後資金としての活用が想定されます。
月5万円の場合、老後資金としてもまとまったお金になるね!
老後2,000万問題+αとしての備えにも十分だね!
まとめ
どうでしたか?今回は、新NISAの積立額について紹介しました。
子育て世代は決して無理をしないのがポイントです。生活防衛費はしっかり確保できているか、収入の2〜3割に収まっているかなど、積み立てする際のポイントをしっかり押さえたうえで、自分たちに適切な積立額を設定してください。設定後に変更することも可能なので、まずは無理のない範囲で積立金額を決めて、様子を見ながら徐々に増やしていくのが良いでしょう。
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